monosoda blog

アラフォーが育てている人間力や英語力、趣味のモノを紹介する雑記ブログになる予定

ラインヘルスケアを使ってみた感想【オンライン医療相談の使い方】

今テクノロジーとヘルスケアの分野が私の中で盛り上がっています。

今後、テクノロジーで健康を気軽に管理することがどんどん広がっていくと思います。古くは万歩計から始まり、体脂肪率を測れる体重計なども実家にありましたが、今ではスマホを持っていれば歩数やカロリーも測れる、食べた食事をアプリで記録すれば摂取カロリーを計算することも可能です。心電図を測れるスマートウォッチはこれからの普及に期待ですが、既に脈拍数や体温、睡眠状態は測定できるようになっています。

オンライン医療相談を比較

そして最近気になっていたのが、コロナで話題になったオンライン診療。診療となると医師の法律やら保険やら関わってきそうだから、相談という形にして、オンライン英会話みたいなプラットフォームを作って、医療者と医療相談をしたい人をマッチングするシステムを作ったら結構いいビジネスとしてになるんじゃないかと思ってワクワクしていたら、

もうありました。オンライン医療相談。

検索で気になったのはfirst callとラインヘルスケア、ポケットドクターです。

簡単に比較してみました。

first call

サイト:明るい雰囲気のサイトで、若手の医師たちが遠隔医療相談を始めた理由を語っていたりして、信頼できそうです。

方法:チャット相談、あるいは15分間のTV電話相談あり。

医師:実名、顔写真つきの医師紹介は少ないですが、相談の時はフルネームが表示されるようです。経歴は見れないが資格は見れる。

値段:月550円で何度でも相談可能とのこと。これは安い。

会員登録が必要。

www.firstcall.md

ポケットドクター

サイト:サイトはきれい

方法:ビデオ通話で相談

医師:実名、顔写真付きの医師が多い。診療可能の科は載っているが、経歴や専門医は分からない。

値段:でも。お値段が1回の相談(最大10分)で2980 or 3980円(税別)。この値段だったら病院に行った方がいいかなと思う人も多いはず。お金はあるけど時間がない人向けかなぁ。

会員登録必要。

オンライン診療ポケットドクターもある。

www.pocketdoctor.jp

ラインヘルスケア

サイト:見やすい。パソコンで見ていても、実際の操作はスマホに移行します。

相談方法:①いますぐ相談・予約をする:30分ラインでメッセージのやり取りができる

     ②後から回答をもらう:質問(1000文字)を投稿して48時間以内に回答をもらえる

医師:実名写真付きの先生もちらほら。経歴、資格が見れる。

値段:「いますぐ相談する」:2000円(税込)/30分

           「あとから回答をもらう」1000 円(税込)

ラインに既に登録していれば新たに会員登録不要なのは楽です。

linehealthcarecorp.com

ラインヘルスケアに相談してみた

使い方は簡単

ラインというプラットホームは強いですね。経済産業省がサポートしてくれていて2020年3月から9月まで無料となっていたので使ってみました。

厚生労働省との役割の違いはどうなんだろう、よく分かっていない…

とにかく、ラインヘルスケアが無料だったので、病院に行くほどでもないのだけれども、ずっと前から気になっていたことがあったので、聞いてみることにしました

皮膚科の相談だったので、まず先生を探します。

実名写真付きで、経歴をみると10年以上の経験と専門医を持っている方がいたので、その先生に決めました。

 

(注)ちなみに、皮膚科で検索しましたが、専門は循環器内科や糖尿病だったり、内科全般だったりと様々で、専門だけを見るのではなくて、専門分野以外も幅広く相談を受け付けるような感じでした。でも、明らかに皮膚科の相談だったら、せっかくなら専門医に相談したいというのが皆さん思う所ではないでしょうか。

 

先生を決めたらボタンを押したら、すぐ相談画面に行くのかと思ったら、そこでラインからメッセージが来て、まずラインヘルスケアに登録する流れになりました。結局さっきの先生をもう一度探す羽目になったので、先に登録した方がよいかもしれません。

 

このサービス利用時は、ニックネームを、自分が普段ラインで使っている名前とは別に付けることができます。本名を名乗らなくていい所が良いですね。

写真は、何もしないと普段が自分が使っている写真が使われますが、変更することができます。

ニックネームの他、普通に病院受診をするときと同様に、性別、生年月日、身長、体重、既往症、服用中の薬、手術経験飲酒や喫煙の習慣を入力する箇所がありました。

性別は昨今のLGBTの事情も配慮してか、男性・女性・無回答がありました。

 

f:id:monosoda:20200925043053p:plain

身長体重はダルビッシュを参考。筋肉が重いんですね。

 私は急ぎでもなかったので、後から回答をもらう方を選びました。

「後から回答をもらう」では1000文字の相談ができるとあったので、最大限活用しようと事前に準備していましたが、皮膚科の自由記載欄は300文字でした。自由記載欄の前に、症状がいつからか、症状は何かを選択肢で選べるようになっていました。「1000文字の相談」というのは、その後のやり取りでの文字数制限となります。

 夜中に相談のメッセージを送ったのですが、返事は翌朝8時過ぎに来ていました。

感想:期待以上によかった。

最初は高そうなサプリや保険が効かない治療も勧めてきて怪しいなと感じてしまったのですが、気になることを質問すると、的確に返してくれました。

「1000文字の相談ができる」というのは、先ほどの問診の後、先生からの返事に対して1000文字分のメッセージを送れるというシステムでした。3回質問を追加したのですが、500字程度の使用で、十分に満足する回答をいただくことができました。

「あとから回答」を選びましたが、返答は早くて、「今すぐ相談」の30分限定よりも、じっくりと考えて質問もできて、逆に良かったと思います。

もちろん先生の当たりはずれはあると思いますが、今回は最初の回答で怪しくて期待度下がった分、そこから質問に対して丁寧に答えて頂くことができて、結果的にかなり満足度は高いものでした。

相談後にアンケートがあり、もちろん高評価をつけました。

 

さらに。24時間後にフォローアップのメッセージまで来ました。なんと丁寧な。

f:id:monosoda:20200925041838j:plain

24時間後にも気遣いの連絡が!

このメッセージには重要なポイントが含まれていると感じました。本来は有料サービスなので、ここは稼ぐチャンス。そしてもう一つ大事なところは「不安」という気持ちに焦点を当てているところだと思います。痛いとか苦しいといった症状があれば受診が必要でしょうが、「不安」を解消するだけで多くの一時的な問題は解決するのかもしれません。

あとがき:オンライン医療相談

今回のコロナで、オンラインでできることが一気に広がっています。オンライン医療相談はとてもいいサービスだと思いましたが、思うことを少し綴らせてもらいます。

いい点

今回使ったサービスもとても満足できるものでした。気軽に相談できると、不要な受診を減らすことができて、本当に医療が必要な人にサービスが提供できるようになると医療者側の負担も減ってよいように思います。ただ、一番医療費が必要となる高齢者に行き届くかどうかは疑問が残ります。高齢の家族の具合が悪くて今病院に連れていくべきか悩む状況で相談したら、心配なら病院に行ってくださいって言われそう。(オンライン診療であれば定期受診の負担は減ってよさそう。)

注意点

ただ、匿名でのやりとりになると、不適当な発言でニュースになったり、まだまだこれから問題も出てくるかもしれません。医療相談の回答が本当に参考になるのか、医師の質も問われてくると思いますし、実際診察していないと分からないこともあると思います。今回の相談でも、実際の診断は診察してみないと分からないので、病院を受診してくださいね、ということでした。(まぁ最終的にはそうなるよな)

便利なサービスは利用しつつも、責任の所在をはっきりさせることが重要だと思います。オンライン医療相談の段階では患者側結に結局どうするかの判断が求められ、オンライン診療となると医師側にも責任が出てくるという感じでしょうか。

未来

ラインはさらにLINEドクターとして、オンライン医療相談だけではなく、オンライン診療も始めるようですね。医療相談で受診が本当に必要な人を選別して、診療に結び付けるという流れもできるでしょう。病院と患者の双方にとって良い方向に向かうといいなと思います。

医師の選び方

考察してみました↓

monosoda.hatenablog.com