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オンライン医療相談の医者の選び方

オンラインで気軽に医師に直接相談できるというサービスが増えています。ここで気になるのが、どの先生を選べばよいかということ。若い先生で経験が少ないと心配だからある程度経験があったほうがいいけど、候補がありすぎると決められず迷ってしまいます。

利用するサービスによって、担当できる診療科や、年代、経験年数や専門医の有無、卒業大学や職歴についても公表しているので、それらを参考にするのがいいでしょう。医師であることは間違いないはずなので(これが違ったらサービスの信用問題)、顔写真や実名、経歴を公表している方が信頼しやすいと思います。逆に登録する側としても、本気でやろうとしていれば信用してもらいやすいように詳細に書くでしょう。

ここでは医師の経験について専門医の資格要件を元に、オンライン医療相談の医師の選び方について考えてみたいと思います。注:オンライン「診療」では、通常の病院受診をオンラインでするので「相談」とはまた違った基準になるでしょう。ここでは「相談」する医師の選び方を考察します。

実際にラインヘルスケアを使った感想はこちら

医学部の学生(6年)

まず医学部に6年通い、国家試験に合格すると医師になれます。この時点で24歳以上です。

研修医(2年)

医学部卒業後、2年間の研修期間が必要です。最初の2年間は初期研修医と呼ばれます。初期レジデントと呼ばれたりもします。研修医も医師ですし、大きな病院の救急外来を夜中に受診すれば、たいてい最初は研修医による診察になるので救急疾患の経験は積んでいるものと思われます。研修を終える頃には26歳以上です。

後期研修医、レジデント、専攻医

初期研修を終えた後は、いろいろな呼び名があります。ここで自分が進むべき診療科を選び、診療経験を積んで、各学会の試験に合格すると専門医になれます。

専門医

診療科によって、取得までの年数が違います。学会によって、専門医試験の受験資格が決められています。調べたところ、初期研修医の2年間にプラスして

内科  3~5年

(注:内科認定医は1年でとれる資格。)

外科  3年

(外科専門医の後に、消化器外科や呼吸器外科、心臓外科といったサブスペシャリティがある)

小児科 3年
産婦人科3年
精神科 3年
耳鼻科 4年
眼科  4年
整形外科4年
脳外科 4年
泌尿器科4年
皮膚科 5年

上記の年数がかかります。最短で、研修医期間も含め医師になって5年以上の経験で専門医が名乗れるようになります。この時点で29~31歳以上になります。

所属学会は特別な資格ではないので、注意が必要です。学会によってはその学会に属する医師の推薦が必要なので、もちろん一般人でも誰でも入れるというわけではありませんが、医師の興味のある分野を示すにすぎません。

 指導医

専門医になってさらに数年経験を積むと指導医に認定される。

 

オンライン医療相談のサービスを見ると、例えばラインヘルスケアでは細かな年齢ではなく20代、30代といった年代が記載されています。少なくとも30代であれば、ある程度経験があって、専門医である可能性も高くなるでしょう。社会人になってから医学部に入り直す方もいるので、年齢より経験年数の方が参考になるでしょう。

 

ただ、第一線で活躍している医師は、病院にいるので、オンライン医療相談にはいないと思うのは私だけでしょうか。どんな医師が登録しているか想像してみると、比較的自由があるクリニックに勤める医師や、産休育休中のスキマ時間を活用する女性医師、自由な働き方を求めるオンライン専門医師や退職後の余暇を利用したベテラン医師、あるいはバイト感覚でスキマ時間を活用して小遣い稼ぎをしている医師…などなど。こちらの要望に的確に応えてくれさえすれば、色々な働き方があってよいと思います。気軽に利用できるサービスとして、あまり期待しすぎないのもいいかもしれません。

 

話はそれますが、自分より知識がある人に教わるというビジネスはどんな分野でも成立するのではと思っています。料理でも、スポーツでも、プログラミングでも。逆に言えばその道のプロではなくてもある程度の経験があれば初心者に教えるには最適の講師となる場合もあります。医師であれば、得意不得意な分野もあるでしょうが、あくまで「相談」と考えて気軽に試すのもアリかと思います。相談できる医師の知り合いはそうそういないと思いますし、知り合いでも逆に相談しにくいこともあると思うので、匿名で医療の相談をするのにいいサービスだと思います。

 

私もオンライン医療相談で皮膚科の医師に相談したことがあります。明らかに皮膚疾患の相談だったので、専門医の先生に相談できてとても満足しました。

ただ、皮膚科で検索すると皮膚科専門医以外にも内科や、多くの診療科を担当する先生が出てくることが分かります。なんでも相談できる、かかりつけ医のような感覚でしょう。自分の相談したい内容が明らかに皮膚や目の症状であれば、専門医と書いてある先生を選ぶのがよいと思います。

何の専門先生に診てもらえばいいか分からないときもありますので、その時は幅広く知識がありそうな内科に相談すればいいと思います。胃が痛いと思っていたら実は心臓の病気だったということもあるので、診断が分からない時は幅広く診察をカバーできる医師がいいと思います。

 

ラインヘルスケアでは一度利用するとカルテのようにラインに記録が残ったので、再度相談するときにも便利だと思います。他のサービスも登録が必要なので、一度登録するとデータが残るのでしょう。

結論:30代以上・経験年数最低5年以上の、専門医もしくは幅広く相談できる内科医

実際にラインヘルスケアを使った感想はこちら

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